図書館問題研究会 中沢孝之さんを囲んで  2014.5.24

 

・郷土資料が閉架書庫に入っているのは、利用しにくい。郷土資料というのは、その市町
にしかない財産だから、たくさんの市民に利用できるようになっていないといけない。子
どもたちも郷土の歴史を知ることで、自分のまちに誇りを持つことにもなる。

・一階の事務室が閉鎖的。開放して1階を子どもの本を置いてはどうか。

 パスバインダーは作られていても、どうすれば良いかがわからない。

 図書館側からの情報発信が弱いのではないか。

・考えることは2点。ひとつは今ある図書館をどうしていくのか。もう一つはどういう図
書館をつくるのか。

・図書館がお年寄りの居場所になるようにしたい。いろいろな本が簡単に手に取れるように
すべき。

・学習会を重ねて、図書館のあるべき姿を発信していく必要がある。田原町の図書館を見学
して図書館の理想像を掴むこともいいことではないか。図書館は単なる本を貸し出す場所で
はなく、いろんな可能性があることを知らせる必要がある。

・市民レベルの提案報告書を発表する必要がある。観点は、まちづくりをどう考え、図書館
が果たす役割を打ち出す。まちづくりの中心に図書館を。

・子どもたちの放課後の居場所に図書館がなるようにしたい。各小学校で読み聞かせをして
いる
PTAボランティアのお母さんたちや、図書館ボランティア、学校の司書さんたちとも協力
できないだろうか。

・市議会の特別委員会で、片山元総務大臣・元鳥取県知事(現慶応大学教授)を呼んで、講演
してもらったらどうか。熱心に頼めば、来てもらえる可能性はある。

・友の会をつくって、現状を話し合ったり、学習会をやっていく必要がある。

 一つの組織でなくてもよく、いくつかの組織が連携して、運動をしていく形もある。

・大半の市民にとって、図書館が単なる貸本所との認識しかない。だから、近隣市町の図書館
に借りにいって済ませている。市民が諦めていることが一番よくない。先進地の視察や学習を
通して、市の歴史を将来に伝えていく役割、情報の拠点、まちづくりの拠点としての図書館の
多様な可能性を市民に知らせて、新しい図書館建設をめざす世論を高めて行く必要がある。

・指定管理の図書館でよいのか。佐賀県武雄市の蔦屋書店が運営する商業ベースの図書館がも
てはやされており、近隣でも江南と同時期に建設され老朽化した小牧市図書館の新築が、武雄
市方式で行うと発表された。指定管理の問題点、商業ベースに乗った図書館ではなく、直営で
行う意義をしっかりと掴む必要がある。