江南市立図書館に関する市長候補への質問書とその回答
江南あおむしの会では、次期市長に立候補を表明している2名の方に、図書館に対する考えを文書で質問しました。質問と回答は以下の通りです。
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2015年2月20日
江南市長選挙候補予定者
○ ○ ○ ○ 様
申し入れ者 江南あおむしの会
代表 中嶋 康子
(TEL&FAX
0587-56-5498)
江南市の図書館に関する質問書と回答
私たち江南あおむしの会(あすへのおもいをむすぶしみんの図書館をつくる会)は、江南市の図書館を、誰にも利用しやすく、文化の拠点として機能を果たすようなものにしていくために市民の声を集め、みんなで考えていく会として昨年12月に結成しました。
つきましては、4月に行われる市長選の候補として、江南市の図書館についての考えをお伺いしたいので、次の質問に答えていただくよう要請します。
なお、回答は文書でいただき、回答内容については会のホームページ(江南あおむしの会 アドレスhttp://aomushinokai.han-be.com/ )や会のニュースで公開することを前提とします。
質問1 現在の図書館は築38年になり、老朽化しており、改修の必要があると考えられます。1階はバリアフリー化をし、車いすでも利用できますが、2階に上がってからはさらに階段があり、車いす利用者や高齢者にとっては、移動しにくく自由に閲覧ができる状況ではありません。さらに、蔵書数も10万人規模の市としてふさわしい数とは思えません。そこで、市立図書館についてどのように考えてみえるのかお伺いします。
江南市の図書館は
1 今のままでよい。 2 修理して使用する。 3 新しい図書館が必要である。
どれかに ○をつけてください。
《回答》
○ 堀 元 氏 … 回答無し
○ 沢田 和延 氏 … 3 新しい図書館が必要である。
質問2 質問1の理由を記述してください。また、「新しい図書館が必要である」と回答された方は、新しい図書館を建設するとしたら、どのような図書館を考えてみえますか。立地、運営面など、様々な観点から記述をお願いします。
《回答》
○ 堀 元 氏
現在の図書館のバリアフリー化等の整備を行い、利用される皆さんに少しでも利用しやすい施設としていきますが、市議会で構成する図書館問題特別員会からの意見も踏まえながら、今後の図書館のあり方を考えていきます。
○ 沢田 和延 氏
現図書館の大きな問題は、「遠い」「狭い」「少ない」。
この問題は、改修しても問題の解決にはならず、したがって新たな場所に新たな建物を建設することが最良と考えます。
従
来の図書館は、貸出サービスに偏重してきましたが、近年では、文化交流拠点、情報発信拠点、アーカイブ(保存・収集)、電子図書館といった新たな機能を
持った施設が望まれます。場所については駅前が良いと考えますが、しかし、すぐにも建設可能な土地はなく、財政面での問題、開発行為そのものにも大きな障
害があると考えます。
民間活力の利用、官民共同による複合施設を目指すのも早期建設の一つと考えます。
質問3 現在、江南市の図書館は指定管理者で運営されていますが、「指定管理者制度」についてどう思われますか。
1 指定管理者制度でよい。 2 指定管理者制度はやめるべきである。
どちらかに ○をつけてください。
《回答》
○ 堀 元 氏 … 1 指定管理者制度でよい。
○ 沢田 和延 氏 … 1 指定管理者制度でよい。
質問4 質問3の理由を記述してください。
《回答》
○ 堀 元 氏
平成19年度から図書館への指定管理者制度の導入に伴い、経費の削減が図られています。また、サービス面においても、直営時と比較して、開館時間の延長、貸出冊数を5冊から10冊に増加、高齢者・障害者への宅配サービス等で市民サービスが向上しています。
○ 沢田 和延 氏
限られた財源を効率的に効果的に投下することは行政の責任でもあり、指定管理者制度は民間事業者等のもつ独自の視点や手法、豊富なノウハウを投入し、
市民満足度の高いサービス展開を行うものであり、多くの団体でその成果を上げています。しかし、指定管理者が利益を上げるため人件費の削減など事業費の極
端な削減によるサービス水準の低下や、複数年にわたる事業計画の立案が困難になることなどが問題視されており、指定管理者制度の導入や運用に当たっては、
自治体においても十分な運用管理が求められねばなりません。
質問5 図書館は、市民にとってどういう役割を果たすものであると考えてみえますか。意見をお聞かせください。
《回答》
○ 堀 元 氏
図書館は、生涯学習の場と共に、課題解決支援や市民の交流の場としても重要な役割を担う
ものと考えます。
○ 沢田 和延 氏
①
様々な媒体による最新の資料や情報の提供。
②
自由に、気軽に学ぶことができる生涯学習の拠点。
③
地域活動、生活、仕事などに必要な資料・情報を収集し課題解決を支援。
④
地域文化の掘り起こしや継承、郷土資料・情報を網羅的に収集、保存及び発信。
⑤
行政と市民のコミュニケーションの場の提供。
※ お二人の方々ともに、誠意をもって回答していただきました。ありがとうございました。
(江南あおむしの会)